2024年10月12・13日(土・日)に「テーマ別強化練習会」を実施しました.10月12日(土)の午前の部で公開講座を行った後,午後の部より第7回目のテーマ「空間を活用したストローク技術・戦術の強化」を,10月13日(日)の午前の部より第8回目のテーマ「ダブルスのネットプレー強化ーボレーの配球を考えるー」を,同日の午後の部より第9回目のテーマ「ダブルスの実践-試合形式を中心にー」を実施しました.昨年度に引き続き,多くの声を頂いた課題内容を中心として開催したもので,本学の道上教授がメイン講師を,また,道慶知子プロ,小関みちかプロがデモンストレーションや指導にあたってくださいました.両日ともに最高のテニス日和となり,小学生からシニアまで熱意溢れる取り組みがなされました.
初日は,空間をどれだけ活用できるか,高さ・深さを存分に活用したストロークの練習をじっくりと行いました.ネット上に張られたロープの上を通す弾道の高いラリー練習,ネットとロープの間を通す弾道の低いラリー練習,深さの異なる3コースにボールコントロールする練習など,非常に難易度の高い練習内容を導入.小学生クラスでは,弾道の高さを意識したラリー練習において,連続930回のラリーを披露するという,素晴らしい集中力をみせてくれました.「歩きながらボールを打つ」というフットワークを意識した練習も取り入れました.何度も繰り返し導入している内容ですが,積み重ねを行ってきたシニアの方はとてもスムーズにできるようになっていました.積み重ねの重要性を感じる場面でもありました.ジュニアは,ポイント練習,チャンスボールからの展開練習,サーブ練習など,各コートで課題を設定した練習も導入しました.
2日目の午前の部は,ネットプレーの中でいかに空間を活用するか,ボレーの配球を考えながらプレーすることを中心に実施しました.前日同様に,高さ・深さのコントロールを意識した練習を導入.ボレーボレー,ロブボレー,深さの異なる3コースにボールコントロールする練習,センターセオリーを意識したポーチボレー,センターセオリーから脱却した配球を意識したポーチボレー,ハイボレーからの展開練習,スマッシュなど.シニアの課題となっていた意図したところへボールを配球する技術が,かなり上達していたように感じられました.ジュニアは,プロ・学生に果敢に挑戦する姿が垣間見られました.
午後の部では,昨日と午前の取り組みを活かしながら,シニアは4ゲームの,ジュニアは30分タイムマッチのダブルスを行いました.小関プロも参戦.実践で練習してきたことがどれだけ活かせるかがカギを握ることとなりましたが,ロブを使ってタイムマネージメントする,相手の体勢が崩れたらすかさずオープンコートへ配球する,センターへのボレーからショートクロスへのボレーなど,昨日と午前の練習が,試合の中で何度も活かされるシーンが垣間見られました.講師陣もびっくり.ジュニアは,この日はさらに1時間30分ほど居残り30分タイムマッチを.大学生相手にスーパープレーを見せる奮闘ぶりとなりました.ジュニア・大学生ともに「1分1秒を無駄にするな!」「何事にも全力で取り組め!」と講師陣からアドバイスをもらって練習を終えました.
今回は,空間を活用することをテーマとして少し難しい内容に挑戦しましたが,皆さんの熱意に支えられながら,とても充実した練習となりました.ありがとうございました.今後も,皆さんのご意見をお聞きしながら,より良いイベントとなるよう,取り組んでいきたいと思います.
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